山口研究会卒業生に贈る言葉

第1期生 1998年3月卒業

 卒業おめでとう。いよいよ4月から新しい生活が始まりますが、先ずは諸君の4年間に亘る学業の成果に敬意を表すると共に、心からなる祝意を呈します。今はまだ本当のところは判らないでしょうが、ここまでこられたのは間違いなくご両親のお陰です。この点はくれぐれも忘れないようにして欲しいと思います。
 さて、卒業に当たり先輩として一言いっておきます。まず第1は時間厳守です。この点はゼミでもうるさく言いましたが、社会人になって遅刻は信用を失うもとです。必ず5分前には所定の場所にいて下さい。第2は種々の問題に対して必ず自分自身の意見を持つことです。これに固執してはいけませんが、意見のない人の主張は通りません。上司であっても自分の意見は遠慮なく、しかし丁寧な言葉で主張し、いれられなければ命令に潔く従って下さい。最後に、信用を築くのには10年かかるが、それを失うのは一夜で十分だと言うことを肝に銘じて下さい。それでは社会人になった諸君と会うのを楽しみにしています。

シドニーから成田に向かう日航機の機上にて。
  3月9日  山口光恒


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